一口に自己PRと言っても、自分の優れた部分だけではなく、自己ハンデも説明しなければならないシーンがあるはずです。その際には隠すこと無く具体的に説明することが大切ですが、工夫しながら印象の良いアピールをすることがコツです。
ハンデを単にありのまま説明するのでは、やはり悪い印象を与えることになり、優れた自己PRとは言えません。面接担当者に対してハンデを明らかにしつつ、それをカバーするような自己メリットの部分を、スマートにアピールすることが理想的です。
この点、転職率が比較的高い介護業界では、より好条件の職場へ転職を繰り返すケースも珍しくありません。転職の多さはそれだけで採用者側へ悪いイメージを与え、ハンデになりがちです。
このようなタイプの転職者が採用面接で自己PRする場合には、あくまでも採用者側が納得できる理由が必要です。裏を返すと、納得できる理由さえあれば、少なくとも特定のハンデを克服できることになります。
具体的には「やむを得ない理由」と「一貫性のある前向きな理由」を説明することです。例えば家族の介護の必要に迫られて、いったん仕事から離れる必要があったことや、子育ての必要性から育児に理解のある職場を探していることなどは、「やむを得ない理由」として考えられるでしょう。
また「一貫性のある前向きな理由」としては、家族の介護の経験をそのまま仕事に活かしたいことや、介護福祉士の取得を目指して勉強中であること等をアピールすると、ハンデをカバーすると同時に仕事への熱意も伝えることができて効果的です。